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2015年10月10日 (土)

『人性善」の印

 この印はめずらしい鉄製の印で、枕山先生の愛用のものと我が家に伝わっています。

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 文字はユニークな文字で、読みにくいのですが、我が家では『人性善』の印と伝えられて来ました。右上二本足で立って目があるようなのが「人」の文字、その下が「性」、左の羊が書いてあるのがおそらく「善」の文字を意味しているようです。の字にはがいますでしょう。

 表に「天保年中」と書かれ、「七十×」の横にある名前はこの印の作者のようですが、残念ながらよくわかりません。七十余歳の人が天保年間に作ったのでしょうか。

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 何れにしても、枕山先生がこの印を好んでいたことは確かで、幾つかの書幅で、陰・陽印の後に、この印が静かに押印されているのが見られます。

 

 「人性善」は人間の性はもともと善いものであるという性善説を謳ったものでしょうから、枕山先生という人も、人の性を善と信じる人だったと言えると思います。

 この印を見ると、枕山先生の心の温かみを感じずにはいられません。

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コメント

大沼千早様
横浜国立大学准教授の高芝麻子と申します。
ブログで様々な情報を発信していただき、どうもありがとうございます。
現在、大沼枕山翁の詠史詩について学んでおり、こちらのブログにたどり着きました。
もし可能であれば、枕山翁のご蔵書について少しでもお教えを賜りたいと望んでおります。
ご多忙中とは存じますが、お力添えをくだされるようでしたら、お手数ながら入力したメールアドレスに一言ご連絡を頂戴できれば幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、ブログのコメント欄からこのような不躾なお願いをいたします無礼、お詫び申し上げます。
高芝麻子

投稿: 高芝麻子 | 2016年10月29日 (土) 22時19分

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